企業の存在価値を問い続け、事業成長を支える表彰制度という形

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【お知らせ】2023年10月1日にLINE Fukuoka株式会社からLINEヤフーコミュニケーションズ株式会社へ社名を変更しました。9月30日以前の記事は、旧社名の情報を元に作成しています。
 
こんにちは、LINE Fukuoka Press編集部の酒井です。
LINEおよび関連サービスの開発・クリエイティブ・運営・事業企画など数多くの職種が存在し、「開発」「QA」「デザイン」「ディレクション」「翻訳」「カスタマーケア」「モニタリング」など多種多様な業務が存在するLINE Fukuoka。

そんなLINE Fukuokaには2016年から始まった社内表彰制度「LFK Value Award」があります。
制度についての取材を進める中で見えてきたのは、LFK Value Awardはただ単に「功績をたたえるための場」ではなく、「経営課題を解決するための手段」であるということでした。
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左より、
隈紀之
2019年LFK Value Awardに初めて実行委員として参加。
2016年に受賞経験あり。

野中厚志
2019年LFK Value Award実行委員長。
FinTech領域をはじめとしたLINE関連サービスの運営、企画、サポートを行うストラテジックビジネスセンター センター長として組織を牽引。

大津圭介
LFK Value Award初回実施時よりAward運営を担当。


1 : なぜLINE Fukuokaに表彰制度をつくったのか

成長し続けるため。組織課題へのアプローチ施策として始まる

─ そもそも、なぜLINE Fukuoka発の表彰制度LFK Value Awardが始まったのか教えてください。
 
大津:2016年LINE Fukuoka設立から3年目を迎える頃。LINEサービスの成長と同時に社員数も増え、組織が急拡大している中で運営を担うLINE Fukuokaでは、いくつかの課題が浮かび上がるようになってきました。

・組織を率いるリーダー間で、進むべき方向に対する目線合わせの機会をつくる時間が足りない
・自分たちの仕事の価値を具体的にイメージするのが難しい
・業務が人に紐づき、その人しか知らないことが増えブラックボックス化している
・発生した課題を組織内で改善するので、全社的に見ると複数の組織が同じ課題に対して改善に取り組んでいる状態になる

これらの課題を踏まえ、LINE Fukuokaが成長し続けるためにCOO直結で始動したプロジェクトが、現在のLFK Value Award実行委員の原点です。
当時のプロジェクトメンバーで課題の洗い出しや打ち手についての議論を重ね、表彰制度「LFK Value Award」を始めました。
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─ 社内のよい仕事を「表彰するため」に始まった制度だと思っていました。 
大津:もちろん、よい仕事を全社に見えるようにすることも目的の一つではありますが、ひとことで「表彰制度」と言っても、ただ功績をたたえるためにエントリーされた案件を比べて表彰しているわけではありません。
LFK Value Awardは、社内の課題を解決するためのツールであり、経営方針を決める場と言ってもいいかもしれません。

─ 社内の課題解決にどのように表彰制度が関わるのでしょうか?
大津:リーダー陣は審査を通して、目線を合わせることになります。そこで、部署ごとの方向性も統一される。
社員も、いま私たちLINE Fukuokaの価値がどういうものか、どんな仕事が大事なのかを受賞案件を通して、具体的に定義された状態で知ることができる。
エントリーを通して、各部署の仕事が見える化されるので、業務のブラックボックス化も避けることができる。
全社投票や表彰会でのトークセッションもあるので、他部署の案件を知るきっかけになる。施策が横展開されることも増えてきました。
実施背景
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※2019年度 表彰式でのトークセッション(2020年2月)

審査の場がLINE Fukuokaの経営に直結

─ LFK Value Awardが「経営方針を決める場にもなる」のは、審査を通してですか?
大津:具体的には、シニアマネージャー、センター長、COOが集まる二次審査の場です。
「LINE Fukuokaの今の価値」「これから目指す姿」について、膝を突き合わせて議論し、具体化させていく。そして、その年の受賞案件を決めます。
 
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※2019年度 二次審査での討議(2020年2月)

大津:そうやって選ばれた受賞案件は、まさにそのときどきのLINE Fukuokaの価値であり、社員の指標になります。

LFK Value Awardを通して「今のLINE Fukuokaにとって何が必要で、何を価値としているのか」を問い続けている。初回開催から4年経った現在も「LINE Fukuokaが進むべき方向を決める場」として、LINE Fukuokaの経営に直結しているんです。

隈:今年初めて、実行委員として二次審査に立ち会いました。
シニアマネージャー、センター長、COOは、担当する領域も視点も異なるので、評価するポイントはそれぞれ。その中で、一つひとつの案件を細かな部分までしっかり目を通して、「LINE Fukuokaとしての価値」や「企業としての方向性」を議論されていて、会社としての視点とはこういうことなのかと感じることができました。
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2 : 表彰制度「LFK Value Award」の仕組み

エントリー制により自身の仕事をアウトプット

─ 表彰制度がはじまった背景と社内における役割が理解できました。LFK Value Awardの仕組みについても教えて下さい。

野中: LFK Value Awardの表彰部門と賞について。
表彰部門は
・プロジェクトチームに対する表彰
・個人に対する表彰 で分かれており、

賞も
・審査で決まる賞
・直属の上長推薦で決まる賞
・社員投票で決まる賞 があります。

─ エントリーから審査はどのように進みますか?

野中:LFK Value Awardは、上長推薦で決まる一部の賞を除き社員自身によるエントリー制です。
年に一度の審査会に向けて、その年実施した取り組みを所定のシートに記入してエントリーをしていただきます。
2019年度は、LINE Fukuokaで主に運営業務を担う約500名を対象に実施し、111件のエントリーがありました。
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大津:エントリーシートには、何を課題にしてどういう目標を立て、成果はどうだったか。そこに至るまでの施策やPRコメントなどを記入します。
自分と異なる部署の方に対して、自分の仕事を伝えるためにはどう表現すべきか。
エントリーする方には、その点も考えながらアウトプットしてもらっています。

シート内の項目や並びも、そのときの組織課題によって変更しています。
例えば、初回開催時の組織課題は「自分たちの仕事に集中しすぎて、目の前のことしか見えなくなっていたこと」

もっと広い視点で目の前の仕事を捉えて言語化してもらいたいという狙いから、エントリーシートにはその仕事に取り組む以前の課題に対して「自組織や周囲(ユーザー・関連部署)の状態はどうだったか」「何を期待されているか」など、背景を記入する枠を設けました。

野中:組織の状態によってエントリーシートも調整しているので、2019年版からは、いま大津さんが例に挙げた箇所は更新されています。
広い視点で業務に取り組むことが日常的なことになったので、エントリーシートにわざわざ書いてもらう必要が無くなったんです。
 

 

複数の視点による審査と明確な基準LION

─ 審査はどのように進みますか?

隈:審査は、一次審査・二次審査・プレゼン審査の合計3回。
実行委員による一次審査を通過した案件が、シニアマネージャー・センター長・COOによる二次審査に進みます。
最後のプレゼン審査で順位が決まり、GOLD、SILVER、BRONZE各賞は、後日表彰式の中で発表されます。

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※2019年度 プレゼン審査の様子(2020年2月)
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※2019年度 プレゼン審査の様子(2020年2月)
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※2019年度 プレゼン審査の様子(2020年2月)
 
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※2019年度 表彰式の様子(2020年2月)

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※2019年度 表彰式の様子(2020年2月)
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※2019年度 表彰式の様子(2020年2月)

 

─ 審査員の考え方によって意見が割れることはないですか?

大津:議論はしますが、明確な審査基準があるので意見が大きく食い違うことはありません。
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野中:議論と言っても、エントリー者が所属する部署の部署長が対象案件の補足説明を入れて、成果に対する認識合わせをしながら理解を深める感じです。

大津:例えば、審査基準にある「IMPACT(成果)」についても、成果には数字で見えるものも見えにくいものもあるし、何に対して成果を感じるかには違いがある。

「大きな売上を成果として残した案件」と「大幅な工数削減を実現した案件」が並んだ時に、どちらを上と考えるかは、日頃向き合っている業務内容によっても違うと思います。

違いはあって然るべきで、それぞれの違いを理解した上で議論する。「よい仕事とは何なのか」をいくつもの観点で考えることが重要です。


また、審査基準はひとつではありません。
「IMPACT」で比較が難しい場合は、「OWNERSHIP」の主体性はどうだったか?「NEXT」の業務プロセスはどうだったか?別の基準に対する成果も踏まえた上で、判断します。
 
 
─ 2019年度プロジェクト部門で「よい仕事」として表彰されたのは、モニタリング業務に関する取り組みでした。どのような点が評価されましたか?

 
野中:審査基準のIMPACT、OWNERSHIP、NEXT。全てを高い水準で満たしていると評価を受けました。

LINEサービスはグローバルに展開しているので、海外拠点と連携も多いです。このプロジェクトは、開発者や現場の社員など複数の職種、いくつもの拠点を巻き込んで結果を出しています。
そのことを考えると、影響範囲の広さも抜きん出ていたと思いますし、AIを活用して大幅な工数削減を実施しています。

「構造的に考えられていること」も、評価されたポイントだったと思います。
課題のひとつひとつをどう分解していくかは、他の問題にも載せ替えられるくらい完璧にパターン化されていた。NEXTにつながりやすいプロジェクトです。

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─ LFK Value Awardについてより深く知ることができました。野中さん、大津さん、隈さんありがとうございました。

 
取材を通して、LFK Value Awardについてわかったことをまとめると…

・シニアマネージャー、センター長、COOが膝を突き合わせ「LINE Fukuokaの価値を問い続ける」LINE Fukuokaの経営に直結した場であり
・社員にとっては、自身の「仕事をアウトプットする機会」であり、他部署の「よい仕事を知る機会」でもありました。

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次回以降、GOLDを受賞したプロジェクトを紹介してまいります。どうぞお楽しみに。  

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