【社員インタビュー】技術好奇心×カルチャー 開発室 室長が語るLINE Fukuokaの開発組織

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LINE Fukuokaの開発室では、LINE Creators MarketのアプリリリースやLINEバイトなどのLINE関連サービスの開発を行っており、福岡からグローバルにユーザへインパクトをあたえるサービスを生み出しています。
LINE Fukuokaがスタートした2013年から、この数年の間に開発室でどのような取り組みを行ってきたのか、そして、開発室の今を室長の和田充史に聞きました。

 

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LINE Fukuoka株式会社 開発室 室長 和田充史

【略歴】
大学では法学を専攻。在学中に向いてないことに気づき、高校生の頃に少しプログラミングをやったことを思い出し、SI系企業に就職。Javaを使用して銀行機関システムのWeb化などの開発を行う。
仕様策定中であったJSFの調査、執筆経験を経て、起業・独立。
受託開発しつつ、サービス開発に挑戦するが幾度かの失敗ののち、2014年2月 LINE Fukuoka株式会社へ参画。
開発室室長としてゼロから組織設立・運営に携わる。 趣味は初心者歴30年のギター。

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設立当時の開発室はどんな組織でしたか?

僕がLINE Fukuokaに入社したのは2014年2月頃です。福岡界隈でエンジニア交流会があり、そこでLINEのサービス開発担当役員の池邉と話をする機会がありました。エンジニア採用で重視するポイントや採用試験の方法、エンジニア組織のマネジメント方針などで共通点や、刺激を受ける点が多かったのを覚えていますね。当時自分の会社を経営していたのですが、色々とタイミングが重なり入社しました。
当初、LINE Fukuokaには開発組織がなく僕1人でスタートしたため、開発環境が整っていない状態でした。まずはLINE(東京)で使っている開発ツールをLINE Fukuokaでも使えるようにしたり、開発で使用するマシンスペックを伝えることから始めました。そのような対応と並行して、共に開発を行う仲間を増やすべく採用関連活動も行いました。
当時のLINE Fukuokaは180名程度の社員数で、LINE関連サービスのカスタマーサポートやQA業務などの運営業務をスタートしていた時期です。
採用活動を始めて3か月後くらいにはエンジニア数名が入社してくれたので、プロジェクトにも着手できるようになりました。最初のプロジェクトは、既存のLINE関連サービスの機能追加で、ここからLINE Fukuokaの開発業務がスタートしたのです。

その当時のサービス開発について教えてください。

LINE占いやLINE Creators Marketのような運用フェーズに入っていたサービスの機能追加から参加し、徐々に業務を引き継ぎました。1年目はエンジニア10名程度だったので、各プロジェクトを2~3名で担当していましたね。LINE Fukuokaで初の新規リリース案件という点では、LINEバイトの開発プロジェクトです。東京オフィスにいるプランナーとリモートでコミュニケーションを取りながら開発からリリースまで行いました。今だから言える話なのですが、実はプロジェクト開始からリリースまで2か月程度しか期間がなく、かなりのハードスケジュールだったのです。それに加え、まだリモートでの開発に慣れていない状態だったので、プランナーとの仕様の摺合せなどは苦労も多かったですね。
社内でリリーススケジュールが決まっているプロジェクトは珍しいのですが、限られた期間の中でそのサービスの本質的な機能は何かを議論し、不要な機能はそぎ落として、シンプルに絞り込めたのは逆にとても貴重な体験でしたし、非常に集中して取り組めたと思っています。

 

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LINE Fukuokaで開発したサービスの変遷を教えてください。

それまでは既存のサービスを引き継ぐ形でのプロジェクトが多かったですが、LINEバイトやLINE Creators Marketのアプリ開発などLINE Fukuokaからのリリース案件も増えてきましたね。
例えば、スマホだけでLINEスタンプが作成できるアプリ「LINE Creators Studio」です。このアプリ開発は新規プロジェクトとして、サーバサイド、クライアントサイド合わせて10名以上の体制で始動しました。
1つのプロジェクトに関与するエンジニアの数が増えることで、エンジニア同士のコミュニケーションコストはあがったのですが、その反面、議論が盛んになり結果的によりよいサービスができたのではと感じています。また、開発する機能ごとに担当エンジニアを固定することはせず、チケット単位でランダムに各エンジニアに担当してもらうスタイルをとっています。そのため、全体の仕様を把握しなければならず開発の速度は若干落ちるのですが、一方で属人的なボトルネックをつくるリスクを回避できます。

 

現在の組織構成を教えてください。

組織構成としては、アプリケーション開発エンジニア(サーバサイドやクライアントサイド)が中心ですが、フロントエンドエンジニア、機械学習エンジニアやデータサイエンティストのデータ分析チーム、各プロジェクトをより効率よくまわすための仕組みを構築する開発支援(DevOps)チームもあります。
また、社内プライベートクラウドを持っているので、その開発にあたるインフラエンジニアと、セキュリティエンジニアも採用を開始しています。
全体最適を考え、より組織体制を強化していくためにも専門性の高い分野は別にチームをつくっていきたいと思っています。

1人で始まった開発室がこの4年間で100名規模になり、外国籍社員が半数以上、多様なバックラウンドを持つエンジニアが在籍している組織になりました。 様々な経験・知見を持つエンジニアが在籍しているため新しい観点に触れ、福岡にいながらグローバルな観点で仕事ができることもLINE Fukuokaの開発室の魅力だと思います。
またEnglish Speakerが増えたので、会社として日本語習得の機会を設け外国籍社員のフォローを行っています。
日本人のエンジニアに対する英語学習の支援も行っており、少しでもスムーズにコミュニケーションがとれるよう会社としてサポートをしています。多様性を受け入れて、その上で状況の変化を楽しみながら変えていけるスタンスをもっているエンジニアが多いですね。

 

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4年前と比べて一番大きく変わったのはどんなところですか?

スタートアップの感覚を持ち常に新しい開発に取り組んでいるのは変わらないところですが、組織としての役割やサポートが変わってきたと思います。
組織としての役割だと、前述のように開発サービスや組織体制の変化が大きいです。福岡界隈には、データ分析チームや開発支援(DevOps)チームのような細分化した専門部隊を抱えている会社はまだ多くないと思いますので、そのような専門性をもっと活かしていきたいと思うエンジニアにとっては魅力的な環境ではないでしょうか。
働き方としては裁量労働制を導入しており、個人で時間の融通が利きます。割と忙しいイメージがあるようですが、基本的に、月平均労働時間も150~160時間程度です。
もちろんサービス開発にあたり多くの議論や新しい観点を取り入れながら開発を行っているためプロジェクトにより変動がある時期もありますが、4年前と比べるとかなり安定した就業環境ができあがってきました。
また、給与・待遇はもちろん東京オフィスと同水準で、技術職の新卒初任給であれば500万円からとなっており、スキルや経験によっては600万円以上でオファーすることもあります。
大学院卒もしくは院卒に限らずともエンジニアリングスキルが充分に認められる方などその方のスキルに応じて決定しています。加えて、会社の業績・状況により、インセンティブ・プランの実施もあります。※2017年正社員を対象として株式信託付与を実施
業務もLINE関連サービスの新規リリース開発プロジェクトやLINEメッセンジャー本体の開発も増え、チャレンジできる幅も広くなってきましたしスキルやキャリアアップの機会も増えてきていると思います。 
 
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LINE Fukuokaエンジニアのカルチャーとは?

半期に一度の評価では、成果視点の評価に加え、360度評価という、多面的評価を行っており、上司や他のエンジニアから一緒に働く上でどのように評価されているかを個人にフィードバックしています。
それと合わせてメンバーのやりたいことや要望も聞いています。中でも面白いなと思うのが、通常業務に加えて今年のハッカソンで何を開発しようかと常に考えているエンジニアがいることです。笑
LINE Fukuokaでは年に1回、2日間業務をストップして社内ハッカソンを行っており、エンジニアが開発したいプロダクトを自由につくり発表し合うイベントを行っています
(※ 社内ハッカソン レポートBlog
年に1回のハッカソンを楽しみに、日々色々なことにアンテナを張っているのはいいことだと思いますね。
例えば、人感センサーを使って会議室の使用有無を一目で分かるようなプロダクトをつくってみたりと、普段から技術好奇心が強くプログラミングが大好きなエンジニアばかりです。ハッカソンは成果物というよりも経験そのものに価値があると思いますし、エンジニアが自らの成長のきっかけを得られる機会になるので今後もやっていきたいと思いますね。
他にも、毎週複数回に渡りエンジニア同士で勉強会を行っています。社内で行うこともあれば、各エンジニアが個人で勉強会を主催することもあり、外部の方々との接点をつくり、アクティブに技術発信・習得を重ねています。
勉強会やブログでの技術的な情報発信など、各エンジニアが自身の技術やプレゼンスを高めるための活動をきっかけにLINE Fukuokaを知ったり、在籍しているある界隈で有名なエンジニアと一緒に働きたいなど、いいエンジニアと一緒に働くことに価値を感じて入社を決めた社員が多くいます。

LINE Fukuokaとしては、3か月に1回程度Developer Meet Upを社内のカフェスペースで開催しています。毎回100人程の福岡界隈のエンジニアが参加してくれるイベントになりました。今までは、LINE Fukuokaエンジニアが登壇し開発プロジェクトや技術に関して発信する機会をメインにしていましたが、今後は外部の方を招き、社内外のエンジニアが興味を持っていることを知れる機会にもしていこうと思います。

 

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※社内ハッカソンの様子

エンジニアとして“福岡“にいることの魅力は何でしょうか?

福岡は近年IT企業やスタートアップ企業が増えてきて、以前よりもUIターンで転職してくるエンジニアが増えてきたと思います。数年前はエンジニアとしてのキャリアを考えたときになかなか県外から福岡へという選択肢は多くなかったのではないかと思いますが、ここ最近では国内だけでなく国外からの転入者も増加しており、すごくよい環境になってきていると感じています。福岡界隈のエンジニア勉強会や交流会も盛んに行なわれていて、社内外問わず新しい気づきや刺激を受ける機会が多くありますね。また個人差はあると思いますが、海外から福岡に来たエンジニアに“福岡に住んでみてどうですか?”と聞いてみると、都会と自然が近いし生活のリズムがちょうどいいと言っていました。
正直、エンジニアリングの観点でいうと場所は問わず、どこにいても世界中のエンジニアと同様の仕事ができるので、福岡の住みやすさや環境が“福岡“にいることの魅力だと思います。

どのような志向性をもったエンジニアに入社してほしいですか?

技術好奇心旺盛で、チャレンジしていくことが楽しいという感覚をもっている方に入社してもらいたいです。
スキルセットはもちろん、サービス自体とユーザ目線でのサービス提供に強い興味を持っていること、物事を自分事だと捉え改善しようと取り組めるかは大事だと思います。
1つのプロジェクトを進めるにしても、企画やデザインと共に議論し、よりよいサービスになるようエンジニアからの提案も行っていますし、例えば語学習得1つにしても、今はあまり得意でなくてもできるようになるためにチャレンジができ、その状態を楽しめる人がLINEのカルチャーに合うと思っていますね。
実は、大半のエンジニアが採用面接に入っていて、いいエンジニアを1人でも多く採用できるようコミットしてくれています。採用活動がLINE Fukuokaの開発室とLINE事業の成長につながること、そしてそれを自分事だと捉えているからこそ何時でも率先して参加してくれますし、候補者の方へLINEのカルチャーを伝えようという熱い気持ちをもっています。外部エンジニアとの交流の機会などにも積極的に顔を出していて、そういう感覚をもてているのはとてもいい状態ですね。
僕はエンジニアとの1on1ミーティングなどを行う際、最後に「今、楽しいですか?」と聞いています。
会社は楽しい場所であってほしいし、仕事だけではなくプライベートもすべて含めて楽しくあってほしいという気持ちを持っているからです。LINEサービスの開発やハッカソンなども含めたエンジニアリング技術と、メンバーや採用活動など人にも関心を持ち、皆で取り組んでいくことを楽しいと思えるエンジニアが沢山いるのがLINEであり、エンジニアのカルチャーでもあると僕は感じています。
エンジニアの採用は通年で行っていますので、是非興味のある方はエントリーしてください。もし一度ご縁がなかったとしても、1年後にまたチャレンジできる制度を設けていますので、何度でも挑戦してほしいなと思います。

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Developer Meetupや各種イベント・採用選考など、直にLINE Fukuokaのエンジニアのことを知っていただける機会を設けていますので、是非参加くださいね。

<エンジニア採用関連情報>
【募集職種一覧】
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