福岡から、世界TOPを取れる時代。「ローカルインディーズアーティストの未来」を語る夜!

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数々の名だたるアーティストを輩出しており、「中州ジャズ」「Sunset Live」といった多彩な音楽イベントも行われるなど、音楽が盛んなまち・福岡。

先日、LINE Fukuokaにて、アーティスト向けワークショップ
「ARTIST LOUNGE in 福岡 presented by TuneCore Japan × LINE MUSIC」
が開催されました。

ストリーミング時代、さらに活躍していくアーティストの活動サポートを目的として、全国5都市で開催された当イベント。
第一部では、主催のTuneCore Japan・LINE MUSICよりそれぞれのサービスや、音楽活動に役立つtipsをご紹介。

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TuneCore Japanからは音楽業界の最新トレンドとサービスのご紹介。

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LINE MUSICからは、サービスの紹介と、「プロフィールBGM」などの機能を活用したセルフプロモーションについてご紹介。


そして第二部では、両サービス担当者と福岡音楽業界ゆかりのゲストによるトークセッションが行われました。テーマは「ローカルインディーズアーティストの未来」ですが、アーティストに関わらず、ビジネスのヒントになりそうなお話も…?白熱したセッションの様子を、抜粋してご紹介します!

トークセッション「ローカルインディーズアーティストの未来」

【スピーカー】
深町 健二郎 氏
Sunset Liveプロデュース、福岡ミュージックマンス総合プロデュ―スなどを務める、福岡を代表する音楽プロデューサー。

戸田 清章 氏
ソリッド・サウンド・ラボ代表。サウンドエンジニアとして、福岡を拠点に東京・中国へ進出。ゲーム・アニメーション音楽から中国の人気アーティストの楽曲・話題の映画音楽まで幅広いジャンルを手掛ける。

野田 威一郎 氏
チューンコアジャパン株式会社 代表取締役社長

高橋 明彦
LINE MUSIC株式会社 取締役COO

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深町さん:福岡はたくさんのアーティストを輩出してるけど、流出してるということでもある。
今までは、福岡から出る必要性があったんですよね。
でも、今はインフラが整いつつある。福岡を拠点にしたまま、メジャー展開は可能だと思いますか?

野田さん:可能だと思ってます。これからはそういう時代だと思う。
オンラインのサービスが整ってきて、昔に比べると物理的な流通のハードルが下がってる。
自分の音楽を届けるという意味では、自分の家から、個人でもできる。

オンラインのサービスが始まった当初はなかなか上手くいかなかったけど、その当時から活用していた人たちが今、最前線にいますよね。
彼らがヒットしたきっかけは、近しいファンの熱量。ローカルのファンからはじまったものが、ネットを介して拡大する。だからもう、どこにいようが関係ない。
海外でもそうです。地元からやってる人が世界のTOPを取ったりする。

深町さん:アメリカだとローカリティが音楽に反映されていたりしますね。

高橋:その土地ならではの「味付け」が重要になってくる。
いい意味で今は壁がないですよね。「唯一無二のランキング」や「そこに並ばなければ存在しないも同然のCDショップ」みたいな制限がなくなって、石を投げれば世界に届く時代。
その中で、「西海岸」「東海岸」みたいな、ローカルの味付けが世界でどう聞かれるのか。

戸田さん:インディーズ、これからのびると思います。

深町さん:具体的には?

戸田さん:たとえば北京である時一番流行ってた日本のバンド、
2003年に名古屋で解散したインディーズバンドだったんですよね。

深町さん:実際、グラミー賞受賞の半分はインディーズと言われてますね。

戸田さん:むしろこれからはインディーズの方が動きやすい。

深町さん:全然福岡からいけるよね。
成功事例ができたら行ける。誰が最初にそこをクリアするかですね。

野田さん:今ってわかりやすい指標が無いのですごさが伝わりづらいんですが、ストリーミングサービスを活用して、かつてのメジャーのミリオンヒットと同じくらいの収益を得てるアーティストはいます。昔と収益モデル自体が変わってるので、以前よりアーティストに入る収益が増えている。

深町さん:逆にインディーズアーティストがセルフプロデュースしないといけない時代でもある。
これからどういうことをやったらいい?意識の面で。

高橋:王道があまりない世界。いろんなことを試してみる、トライ&エラーで学習するスピードが勝負です。
SNSやアプリがどんどん出てくるので、それを面白がりながら試してみる。
なんでも使ってやるっていう、折れない心が大事だと思います。
既存ソーシャルにいるファンを大切にしながらも、新しいSNSやアプリにいち早くトライしていく。
"First takes all"の世界ですからね。

クリエイティブの適正化、というのも大事になってくると思います。
毎日曲のバージョンを変え続けるとか。完成のない曲、とかもできるんじゃないかな。
試してみる腰の軽さが重要ですね。

今はとにかくスピードが速い。
リリースまで半年かかる時代だったら生まれなかったような、時流に乗った曲がどんどん生まれてますよね。

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深町さん:福岡で9月にやっている「Fukuoka Music Month」。
様々なフェスが行われるんだけど、特徴として、ほとんどのフェスが「フリーフェス」。かつ街の真ん中でやってるんですよね。
ライブハウスやホールに行くのではなく、街で出くわす。音が聞こえてくるから行ってみようか、という感じで、偶然ある音楽に出くわす。
福岡の人、「のぼせもん」と言われるようにノリがいいんですよね。無名だろうが何だろうが、のってくれる。

音楽の活用の仕方、売り込み方も変わってきています。
音楽を使ったまちづくりとか教育分野とか、活用の仕方はまだまだ色々あるなと思う。
福岡拠点で活躍する人たちが、これからどんどん増えると思う。


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野田さん:ストリーミングは「母数」が大事です。分母が小さい日本だけでなく、世界でやらないと。
自分たちの曲がエチオピアの下町で聞かれてる、とか、これからはちゃんとリサーチしないといけない。それをきちんとやっていけば、自分の好きな曲がそれを望んでいる人に届く時代がくると思う。
アジアへの近さ含め、福岡のポテンシャルには期待が持てます。

戸田さん:アーティストだけでなく、我々のようなサポート層も増えてきてますね。福岡への移住者が増えている。

高橋:インディペンデントがインディペンデントのまま大きくなっていける。
そこでちゃんと音楽活動が成り立っていく世の中になる。

深町さん:アーティストにとってはいい環境になってきています。
悲観してる人も多いけど、むしろチャンスの時代が来てるとも言える。
知恵を絞れば、やっていける可能性がおおいにあります。

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約45分があっという間に感じられたアツいトークセッションの後は、懇親会へ。
参加者と登壇者・参加者同士の交流が行われました。

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LINE Fukuokaは、「福岡からグローバルトップレベルの価値創出」を目指しています。
音楽の世界でも「場所に限らずチャレンジできる」時代、むしろ福岡という立地が優位性になる時代が来ているという刺激的なお話。我々も負けていられません! 

ご参加頂いた皆様、ありがとうございました!
アーティストの皆様、ともに福岡からWOWを生み出していきましょう!
 
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